ep10. 再び揺れる心

実家に帰ることに決めたとき、すでに次にしたい事や仕事の計画を、前向きに決めていた。

しかし、なぜだろう。1度決めた心が、再び揺れ動いてしまったのは・・・

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私は実家に帰ってきた。

就きたい仕事は決めていた。今回は、アルバイトではない。

そして、父がその分野に詳しい素振りをいつもしているので、また、私は父に話してしまう。

彼は協力するように見せかけて、自分の意見や好みを私に押し付け続けて、私の意見は否定され、結局私は時間とエネルギーを奪われた。彼は、その仕事の関係者で有名な人を連れてきて、私に挑戦を辞めるようまるで説得させるようなことを行った。

私は全く気にしていないつもりだった。どれだけしんどい仕事だと言われようが、相手のスタンダードと私の想像していることは全然違う。一方的に責められ蔑まれるだけの時間で、私の意見を言う隙もないから、ただ父のおしゃべりに付き合った、それだけの時間。。。

それなのに何故だろう、しばらく経つと、私の中にあんなに光輝いていたプランが、その仕事に対する意欲や興味が、完全に私の中から消えた。

反対意見に対抗して、バランスを取ろうと考えた意見で打ち消しあって、私はエネルギーを消費したのか、間違った方向に自分のエネルギーをずっと使っているのか。

 

また、その仕事以外にも、実家に帰ってくる前はビジネスとしてできることを考えていた。それを家でしようとすると母に否定され、止められ、何か言うと無視され、いつものように邪魔され、できなくなってしまった。すごく簡単なことでも出来ないと真っ向から否定される。その基準を持たされたら、社会に出て私が出来ることなど一つもない。

母や父と一緒にいると、こういうことには、何度もなっているのに、、、。私は彼らを責められない。そして、外に出て一人でやれる自信もない。私が間違っているのか?と自分を疑う、無限の負のループに落ちてしまう。

そしてまだ、地元にいる理由が残っていた。数年前から、体の治療のために通おうと思い通えていなかった特別な整体に、今回こそは、ちゃんと通ってみようと思っていた。

さらに、その治療を金銭的な不安なく受けられるように、再びアルバイトを探し始めた。必要最低限稼げたら、と思っていた。しかし私の地元では仕事の求人に応募しても応募しても何故か返信がなかった。

→次に続く