ep1. 幸せになりたかったけど、なろうとしなかった〜私の辛かった今までの人生〜

本当に幸せになりたいの?そう自分に問いかけて、幸せになろうとしていないことに気付いた。

私は今までの人生で、とても苦しんだ。経験や環境、性格など、様々なことに要因があるんだろう。

まず、私は人の言う事をよく聞き、決められたルールに従うまじめで純粋な性格だった。この社会のルール、それは、この世界で生きるため、正しいことだと信じていた。

そんな私だが親に否定されることが多々あった。やってはいけないこと、やるべきではないこと、間違っていること、恥であること、また褒められることを教えられた。それはほとんどの物や事に存在した。矛盾していることもあったが、その事は頭の片隅に留めておきながらも親の言うことは聞かないと生きていけないと、私は信じて従った。また、恥ずかしいと思うことやそういうことを経験したこともあった。言われたことや経験から、本来の自分のままでいると、恥ずかしいもの、いけないものなのだと思い込んだ。

この世で生きていては必ず人に嫌われたり利用されたり批判を受けたりすることがある。

私は誰にも批判されないように、興味をもたれないように、踏み込まれないように、目立たないように、本当の自分を見せなかった。

やりたいことは出来なくなった。常にこれは本当に正しいのか、私はちゃんと決まった正統な方法でやっているのか、もし恥を晒したらどうしよう、家族や他人に迷惑をかけるかもしれない、もしこれが起こったら、と、常に不安が途切れず、頭はオーバーヒート、ストレスで体も心もぼろぼろだった。

周りには理解してくれる人も、心配して支えてくれる人もいなかった。本当の自分や不完全な部分は恥だと教えられ、もちろん他人にだって友達にだって、思っていることを話すことも、自然に振る舞うこともできない。病気にもなった。西洋医学、現代療法の対症療法に、私の体が逆効果だと叫んだ。しかし、子供の私ははっきりと自分の意見なんていえなかった。どんどん弱くなっていくのを感じた。それでも、理解者も、助けてくれる人も、誰もいなかったから、誰かの助けは諦め、しょうがないから生き続けた。私の体、心で感じること、考えることは他の人とは違って、それは認められない。この多数派に囚われた世界に、ストレスと恨みでいっぱいになった。そして私は、私のような少数派を助けられる、社会に認められた存在になろうと、海外の大学へ行って自然療法の資格を取ることを決めた。その目標に向かって今いる場所から出て行くことだけを希望に、ぎりぎりの状態で生きていた。

その希望だけに自分の命綱をつないで、自分を押し殺し、頑張った。

そろそろこの苦しみから逃れられると思ったころ、私の体はすでにぼろぼろだった。そして、信じられないような不運の連続で、私の夢のプランは打ち砕かれた。その夢のプランを追い続ける体力はもうなかった。ついに何も上手くいかなくなった。

命綱は切れた。しかし私はもう丘まで登ってきていた。私は、丘の上にたっていた。

今まで、社会のルール、正しいとされることを信じて、自分の体と心と時間とお金を犠牲に頑張ってきた理由が、消えてなくなった。

わたしは耐えきれなくなった。このままだと生きられない、この場所を出たい。私はストレスで爆発しそうだった。その膨らみ始めた爆発前のエネルギーを、日本を出る準備に使った。飛行機のチケットを取り、次々に準備を進め、そのまま旅に出た。

反対意見はもう耳に入らなかった。

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